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はじめに|「戻らない」は、あなたのせいじゃない
「産後しばらくすれば自然に戻ると思っていた」「体重は戻ったのに、体型だけが戻らない」「もう何年も経っているし、これは年齢のせいかな…」。 産後の体について、こんなふうに感じたことはありませんか。
実際、パーソナルトレーニングや姿勢改善の現場では、 「産後からずっと体がしっくりこない」「出産前の自分に戻れない感覚が続いている」 という悩みを抱える女性がとても多くいらっしゃいます。
多くの方が、その原因を「代謝が落ちたから」「運動不足だから」「年齢のせいだから」と一つに決めつけてしまいがちです。 ですが結論からお伝えすると、産後から体が戻らない原因は、決して一つではありません。 そしてそれは、あなたの気合や努力が足りないからでもありません。

産後の体は「見た目以上」に変化している
妊娠・出産は、体にとって非常に大きな出来事です。妊娠中、女性の体は赤ちゃんを守り育てるために、 骨格・筋肉・呼吸・姿勢のすべてを一時的に変化させます。
たとえば、お腹が大きくなることで腹筋群が引き伸ばされ、骨盤は開きやすくなり、重心は前方へ移動します。 さらに肋骨が広がるように動きやすくなることで、呼吸のパターンも変わりやすくなります。 これらはすべて異常ではなく、必要な変化です。
問題は、出産後にこの変化が「元に戻りきらないまま」生活が始まってしまうこと。 産後は回復期と言われますが、現実には抱っこや授乳、前かがみ姿勢、睡眠不足など、体を回復させにくい環境が続きます。 その結果、体は「本来の使い方」に戻る前に、別の使い方で固定されてしまうのです。
「戻らない体型」は、意思の弱さではなく“体が適応した結果”。だからこそ、仕組みを理解して順番に整えると変化が起きやすくなります。

原因①|腹筋が弱いのではなく「使えない状態」になっている
産後の体型変化で最も多い悩みが、下腹ぽっこりです。このとき多くの方が「腹筋が弱くなったから」と考えますが、 実際には筋力の問題だけではありません。重要なのは、腹横筋・骨盤底筋・横隔膜・多裂筋といった インナーユニットの連動です。
これらは内臓を正しい位置で支えたり、腹圧を調整したり、姿勢を無意識に安定させたりする役割を担っています。 妊娠・出産を経てこの連動が崩れると、腹筋を鍛えようとしても「力が入らない」「下腹だけが前に出る」「首や腰ばかりが疲れる」 といった状態が起こります。これは「サボっている」のではなく、使い方を忘れてしまっている状態なのです。
原因②|骨盤は「歪んだ」のではなく「安定を失っている」
「骨盤が歪んでいる気がする」「骨盤が開いたまま戻っていない」——こう感じる女性は非常に多いですが、 専門的に見ると、多くの場合は骨盤が歪んでいるというより、安定性を失っている状態です。
骨盤が安定しないと、お尻の筋肉が使われにくくなり、下腹が前に押し出されやすくなり、腰や背中に負担が集中します。 その結果として、体型の崩れだけでなく、腰痛や股関節の違和感、疲れやすさなどが慢性化しやすくなります。 だからこそ「鍛える」前に、「安定できる土台」を取り戻すことが大切です。

原因③|育児動作が「回復を止めてしまう」
産後の生活は、体にとって決して優しい環境ではありません。片側抱っこ、前かがみでの作業、立ち上がり動作の繰り返し、 呼吸が浅くなるほどの疲労。こうした日常の積み重ねは、体の回復よりも「その場を乗り切る動き」を優先させます。
その結果、体は「楽だけど、歪みやすい使い方」を学習してしまいます。これは意識の問題ではなく、生活環境による適応の結果です。 だからこそ、気合で頑張るのではなく、体がラクに正しい位置へ戻れるように“再学習”させていくことが必要になります。

原因④|「とりあえず運動」が逆効果になることもある
体を戻そうとして、腹筋運動やYouTubeのトレーニング、ランニングを始める方も多いですが、 土台が整っていない状態での運動は、逆効果になることもあります。
姿勢や呼吸、骨盤の安定が不十分なまま動くと、腰を反らす・首や肩に力が入る・下腹が余計に前に出るといった代償動作が定着しやすくなります。 「頑張っているのに変わらない」と感じる背景には、努力の量ではなく、順番の問題が隠れています。

産後の体を整えるために本当に必要な「順番」
産後の体を無理なく整えるために大切なのは、「何をやるか」より「どの順番でやるか」です。 体の土台が整うと、見た目はもちろん、疲れにくさや日常動作のラクさにもつながっていきます。
おすすめの流れ(安全に結果を出すために)
まず呼吸を整えて腹圧を取り戻し、次に骨盤と体幹の安定性を回復させます。 その上で、姿勢を自然に保てる状態をつくり、最後に筋力・体力を高めていく。 この順番を守ることで、下腹が前に出にくくなり、ラインが整い、動作がラクになる変化が起こりやすくなります。

何年経っていても、体は変えられる
「もう産後から何年も経っているから…」そう感じている方も多いかもしれません。 ですが、筋肉や神経には可塑性があります。正しい刺激と学習を与えれば、体の使い方は何歳からでも変わります。
実際、産後5年・10年経ってから体を整え直し、「やっと自分の体に戻れた」と感じる女性も少なくありません。 変えるべきは年齢ではなく、これまで積み重なった“体の使い方”です。

体験・相談でできること
体験や相談では、今どこが頑張りすぎているのか、どこが使われていないのか、なぜ今の状態が続いているのかを、 姿勢や動きを見ながら整理します。いきなり頑張る必要はありません。まずは原因を知ることが、最短ルートです。
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