子育てで崩れた姿勢が、体型を変えてしまう理由
「産後、体重は戻ったのに体型だけ戻らない」
「下腹が出たまま、腰回りが広がった気がする」
「肩こりや腰痛が慢性化して、姿勢が悪くなった」
こうした悩みを抱える女性は非常に多く、決して特別なことではありません。 しかし多くの方が、「産後だから仕方ない」「年齢のせい」と結論づけてしまいます。 本当は、**体重よりも姿勢と体の使い方が変わってしまったこと**が大きな原因です。
本記事では、トレーナー視点と身体の仕組みに基づき、 子育てが姿勢に与える影響、体型変化のメカニズム、そして無理なく整える方法までを詳しく解説します。

目次
なぜ子育てで姿勢が崩れるのか?
子育ては、日常的に体に大きな負担がかかる動作の連続です。 特に影響が大きいのが、「抱っこ」「授乳」「おむつ替え」「家事」などの前かがみ姿勢です。
これらの動作を繰り返すことで、自然と次のような姿勢になりやすくなります。
- 首が前に出る(ストレートネック気味)
- 肩が内巻きになる(巻き肩)
- 背中が丸くなる(猫背)
- 骨盤が後ろに倒れる
この姿勢が習慣化すると、見た目だけでなく体の使い方そのものが変わってしまいます。 その結果、体重が戻っても体型だけが戻らないという現象が起こります。

姿勢の崩れが体型を変えてしまう理由
姿勢が崩れると、単に見た目が悪くなるだけではありません。 骨格の位置関係が変わり、筋肉の使われ方・関節の負担・内臓の収まり方まで連鎖的に変化します。 その結果、体重は変わっていなくても“スタイルだけが崩れて見える”状態が生まれます。
例えば、猫背や巻き肩が慢性化すると、肋骨が外側に開いたまま固定されやすくなります。 肋骨が開くと横隔膜の動きが制限され、呼吸が浅くなり、腹横筋(お腹のインナーマッスル)が働きにくくなります。 その結果、内臓を内側から支える力が弱まり、脂肪が増えていなくても下腹が前に押し出されやすくなります。
さらに、骨盤が後ろに倒れる(後傾)姿勢が続くと、臀筋(お尻の筋肉)が本来の役割を果たしにくくなります。 お尻が使われなくなるとヒップラインは下がり、太ももの外側や腰回りに余計な負担がかかりやすくなります。 その結果、ウエストがくびれにくくなり、腰回りが横に広がって見える体型になりがちです。
また、姿勢の崩れは“部分的な問題”ではなく、体全体のバランスを変えてしまいます。 首が前に出れば肩が緊張し、肩が内巻きになれば胸郭が縮こまり、骨盤の位置も連動して変わります。 こうした連鎖が積み重なることで、体は「楽な形」ではなく「崩れた形」を基準として固定されていきます。
つまり、体型の変化は「脂肪が増えた」だけではなく、 姿勢の崩れが体の使い方そのものを変えてしまった結果とも言えるのです。 見た目を変えたいのであれば、まず整えるべきは体重ではなく“姿勢の土台”なのです。

産後の体に起こる代表的な変化
出産後の体には、医学的にも次のような変化が起こりやすいことが知られています。
- 腹直筋離開(腹筋の左右の開き)
- 骨盤底筋の機能低下
- 骨盤の不安定性
- 呼吸の浅さ
これらの状態が改善されないまま子育てを続けると、姿勢はさらに崩れやすくなり、 体型も戻りにくくなってしまいます。
しかしこれは「戻らない体」ではありません。 正しい順番で整えれば、体は十分に変わります。

体型を戻すために必要な“正しい順番”
多くの方は「まずダイエット」や「まず筋トレ」を選びますが、 実はこれは遠回りになりやすい方法です。 体の土台が整っていない状態で負荷だけをかけると、 姿勢の崩れや代償動作が強まり、見た目が思うように変わらないだけでなく、 肩こり・腰痛・疲れやすさなどの不調が残りやすくなります。
本当に大切なのは、“鍛える前に整える”という考え方です。 体は、土台が安定して初めて正しく力を発揮できます。 そのため、闇雲に動くのではなく、次の順番で体の機能を取り戻していくことが、 結果的に最短ルートになります。
- ① 呼吸と肋骨のリセット
- ② 骨盤底筋の再教育
- ③ 姿勢の改善
- ④ 全身トレーニング
まず①では、浅く固まった呼吸を整え、肋骨を本来の位置に戻します。 これにより横隔膜が動きやすくなり、インナーマッスルが働く土台ができます。 次に②で骨盤底筋を再教育し、内臓を下から支える力を取り戻します。 ③の姿勢改善では、骨盤・肋骨・頭の位置関係を整え、 体型が“綺麗に見える形”を作ります。 その上で④の全身トレーニングを行うことで、 整った姿勢を維持できる体をつくります。
この順番で整えることで、無理に体重を落とさなくても体のラインは自然に引き締まり、 下腹や腰回りのもたつきが減り、全身が軽く動かしやすくなります。 「頑張っているのに変わらない」から、「正しく整えて自然に変わる」へ。 この切り替えこそが、体型を戻すための本質なのです。

子育て中でもできる体の整え方
忙しいママでも、完璧に時間を確保する必要はありません。 大切なのは「短時間でも正しい感覚を入れること」です。
例えば、
- 授乳中に肋骨を意識して呼吸する
- 抱っこ時に骨盤を立てる
- おむつ替え時に背中を丸めすぎない
こうした小さな積み重ねが、長期的には大きな変化を生みます。

まとめ|子育てで崩れた体は、まだ変えられる
子育てで崩れた姿勢は、決して戻らないものではありません。 体型が変わってしまったのは、努力不足ではなく「体の使い方が変わっただけ」です。
正しい順番で整えれば、姿勢は改善し、体型も自然に戻っていきます。 そしてその変化は、見た目だけでなく、肩こりや腰痛の改善、体の軽さにもつながります。
もし今、体型や姿勢に悩んでいるなら、 まずは自分の体の状態を正しく知ることが最短ルートです。
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